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イタリアの方言
イタリアにはその歴史や地理を背景にたくさんの方言が存在し、多様な方言はイタリア文化の特徴の一つと言っても過言ではないでしょう。
1、標準語はどこの言葉?
ダンテ。イタリア語の基礎を作った偉大な詩人です
テレビでは標準語が話され、学校で習うイタリア語はもちろん標準語です。
その標準語は周辺国の影響をあまり受けていなかったイタリア中部の方言が基礎になっていますが、14世紀初頭にダンテがトスカーナ方言で書いた「神曲」がイタリア語の基礎になったと言われてもいますね。
2、どの地方にも「方言」が存在
イタリア人が日常会話で使うのは「方言」になります。
ですから、地元の人同士が話している場に遭遇すると???と戸惑うこともあります。
色々ある方言の中でも独特で有名なのは、映画や歌謡曲で取り上げられることも多い南イタリアのナポリ、そしてシチリア、サルデーニャでしょうが、ローマはもちろん、北イタリアにもベネト方言を始め沢山の方言があるのです。
3、ナポリ方言やベネト方言
ここで最も話者数の多いナポリ方言を例に見てみましょう。
ナポリを舞台にしたテレビドラマを見ていると、聞き取れず、またわからない言葉が出てくることがあり、外国語の字幕のように、イタリア語の標準語の字幕が使われることもあるくらいです。
例えばandiamo (行く)はiàmmu。 「Jamm’ ‘bell guagliu’」はイタリア語ではForza, ragazzi ! という意味ですが、ナポリ方言ではこうなります(笑)
一方、ことわざ「Contadino, scarpe grossa e cervello fino(農夫はどた靴を履いていても、頭は切れる※人は見かけによらない、という意味)」をベネト方言で言うと「Contadin, scarpa grossa e çervel fin」とチェがセになり、語尾のオが脱落してしまうようです。
4、アクセントにも注意
また方言というわけではなくとも、話し手の「アクセント」の違いがはっきりしているのも特徴的ではないでしょうか。
会話をしていると、その人はどの州の出身かどうかがわかります。
日本ではどの地方出身なのかわからないことが多いですが、イタリア人はわざわざアクセントを矯正することはしません。
自分の故郷やアイデンティティーに自信を持っていることがこのことからも伺えるのではないでしょうか。
5、トスカーナのアクセント
先ほどトスカーナ方言がイタリア語の基礎になっていると書きましたが、フィレンツェのアクセントは特徴的で、イタリア語を勉強している外国人にとっては少し聞き取りにくくもあります。
有名なフレーズ「Coca Cola con la Cannuccia Corta (コカコーラと短いストロー)」=「ホハホーラホンラハンヌッチャホルタ」とKの発音がHになります(笑)
イタリア旅行をする時は方言に注意して聞いてみるのも楽しいかもしれませんね。
さいごに
イタリアは、郷土愛の強い国です。
どの街や村の出身であっても、自分の故郷を誇る気持ちがとても強いです。
その郷土愛はやはり喋る言葉「方言」に最も表れているのではないでしょうか?
イタリアに留学されたら、ぜひ各地の方言に耳を傾けてみてください。